さよならスプートニク (1986年 ララ12月号)
いきなり街中で女子中学生が告白してきたりしないだろうか、という妄想を掻き立てられる作品です( 一一)
幼いころ飼っていた鳥を逃がしてしまった回想から始まる本編、鳥の名前はエルマーのぼうけんシリーズからかな?
主人公の行緒くんは、どうにも他人との距離を測りかねてるコミュニケーション不全な一面があり、人を人工衛星になぞらえてしまう始末です。まあ、星なんて同じ空にあってもお互い途方もなく離れているわけで、孤独なもんですよね……しんみり。でも、どこか他人に対して冷めていて億劫な行緒くんを突如現れた女子中学生の羽月ちゃんがまっすぐ感情ぶつけてきて振り回して、彼もまた変わっていくところはすごく熱いです。
あれです、この子思い出します。
ぐいぐい来るこの感じ、たまりませんね( ゚Д゚)
実はこの「前略・ミルクハウス」はちょうど同じ時期に別冊少女コミックで連載されていました。絶対に自分にもこういう押しかけ女房的な子が現れるに違いないって信じてたなあ、当時は……いや、今でもか。
ときにスプートニクと言えばソビエト連邦。ソ連と言えば速水螺旋人先生、ということで万人にお勧めできるこのご本。共著者の津久田重吾先生も非常にわかりやすくトリビア満載の文章を書かれます。
で、最近これでソビエトの宇宙開発についてお勉強したのです。この書物は宇宙開発以外にも共産党やソビエトの市民の暮らし、さらにはマフィアのことなんかもわかって面白いのですよ。スプートニク打ち上げが1957年って覚えているのは「さよならスプートニク」のおかげですね。
そういうわけで、羽月ちゃんがかわいいのです。
1, 私服がかわいい。アホ毛がかわいい。
2, 制服がかわいい。とくにひざこぞうがかわいい。
以下メモ (ページ番号は単行本のもの)
P129 「このごろ新しい音楽を全然聴いてない。つまらないなー
すずしくなってうれしいな。今日はいい天気。」
P138 羽月ちゃん好きな帽子かぶるって、帽子もかわいい
P140 聖和女子中学校の制服について色指定あり
P141 Comet Hour・5
岡野史佳先生の宝物紹介。三日月形ムーンフェイスのライト、楠田枝里子さんの店で買ったデンマーク製天球儀、「世界の化石と鉱物展」で手に入れた紫水晶の塊、中学の理科の先生にもらった黒水晶、オリオン座、そして読者からのファンレターだそうです。
※唐突だけど、リゼロ読んでても「そういや岡野先生オリオン座好きだったな……」って思い出しちゃいますよ!
P142 小学生でも中学生でもロリコンです!
P145 「6月のムーンライダーズで良明さんのピックもらってしまった。12月も行くもんんね!11月は大貫妙子よ」
「友人のみなさん。こんなとこ読んでいたらTELしてください。私は遊びたい…年中夏休みの史佳より…読めるかな…?」
P150 ミルキー下さい!
P155 実はストーカーだった羽月ちゃん。でもこれだけかわいかったら良いや……
この短編が載録されているのはこの単行本です('ω')ノ