岡野史佳を読む

人生に多大な影響を与えた岡野作品のことを綴ります

瞳の中の王国 第9話 (1992年 ララ7月号)

 

 ドリーの出奔、そして喪失感に打ちひしがれる一矢。

なにもできないもどかしさが深青を支配するんですが、

お父さんがかける言葉がすばらしすぎますね。

愛情の深さを感じられて、こういう親子関係って良いなあと思います。

深青もそもそもまっすぐだし、行動的なんですよね。

その背中を後押ししてくれる頼れる存在、素敵だ。

そして一世一代の大告白をするわけなんですが、

この前に一矢は二回も深青の目をドリーになぞらえてるんですよね。

これってすでに告白ではなかったのか、とも思います。

まあ、直接答えを口にするような状況ではないっていうのもわかるんですけど、

上着を深青にかけてやるだけってのも一矢らしいですよね。

 

以下メモ (ページ番号は単行本のもの)

P19 1/4スペース そういやわたしも岡野先生に何か贈ったな……

そのときお返事でポストカードを頂きました。今でも額に入れてかざっています。

P25 「うれしいくせに」という深青ちゃんのかるい嫉妬目すき

P30 万人にやさしい小林さん。彼は幸せになれるとおもう。