銀の贈り物 (1985年 ララDX 3号)
岡野史佳先生のデビュー作だそうです。
「ぱふ」を見たところでは、同年ララ3月号の「ファニースクープ」が参考掲載作品、ララ5月号の「HIGH TIME」がデビュー作ということになっていますが、当時のララDXは季刊だったと思うので「銀の贈り物」の方がやっぱり後かな?しかし先生の認識的には本作が初商業作品なのでしょう。
子供たちが秘密結社を作って、夜な夜な屋根の上で星空を観察しており、そこに天使のマーシャスさんが現れるという……
そもそも夜の外出を快く思っていないママンが子供たちにとってはけっこうひどい、しかし実際的には常識的な妨害をします。結果勧善懲悪では無く、三方良し、みんな幸せ!というラストになるのが実に岡野先生らしいんですよね、これが。
そしてパリが舞台なので、よきかなよきかな。私も仕事で1年くらいパリに滞在していたことがあるのですが、古いアパルトマンの屋根を眺めながらこの作品を思い出したりしていました。
以下メモ (ページ番号は単行本のもの)
P144 紙袋にFaucionってありますが、Fauchonっぽいものかしらん。
P146 BGM
そして、SATIEとあります。
P153 ジョエル君のシャツに"Voici le vent"と書いてある
P153 1/4スペース、デビュー作のプレッシャーで原稿完成時に4~5kg体重が落ちていたって……幼少時に野生児だったっていうのはらしいと言えばらしいエピソード。
P154 ベンチのおっさんがフィガロ読んでる
P161 この時代、教育ママ=虐待という社会的な認識はまだ無かった
P163
新星見つけるという話で脊髄反射的に張った(*'ω'*)
P169 フランス警察のピケ帽って弱そうですよね('◇')ゞ
そういうわけで、本作が収録されている単行本はこちらです ^^) _旦~~