惑星Aのこどもたち (1987年 Cindy SUMMER号)
惑星AはプラネットAと読みます。
物語は南太平洋上の島に滞在するフランス人作家ジャン=クロード=オーリック氏の娘、パウラが遊泳中に「プラネットA」という父が書き留めていた詩編の意味に気づくところから始まります。物語はこのプラネットAという作品を核に時代を変え、舞台を日本、アメリカと移します。私たちは皆この惑星の子供なんだ、という強いメッセージを感じる一篇です。
PSY・Sの「Hourglass 時の雫」という曲があるのですが、これがイメージにぴったりという読者さんが何人かいらっしゃって、岡野史佳先生もそう思うとフルーツ果汁100%の第3巻CHATTER BOXに書いておられます。
※「Hourglass 時の雫」はこのアルバムに収録されています('ω')ノ
実際歌詞を見ると
というくらい内容が似ています。この曲、歌詞だけじゃなくて音や雰囲気といったものもすごく岡野作品にシンクロしてると思うんですよね。
ぜひ聴きながら読まれることをお勧め致します。
以下メモ (ページ番号は単行本のもの)
P103 エビを調理してくれるお父さん、なんて素敵
P106 南太平洋のコテージ
South Pacific - HD STEREO - HAPPY TALK
「南太平洋」で思い出すのがこの「ハッピー・トーク」。同名作品を岡野先生を後に描きますし、PSY・Sのチャカさんも以下のアルバムでカバーをしてたりと不思議な一致です。
P110 パウラ12歳 父のジャンは36歳
P111 フランス語です。フランス人ですものね。
P115 1/4スペース、ソ連の宇宙飛行士アレクセイ=レオノフ氏の「宇宙で夢を見ましたか?」というお話。来世でソ連の男に生まれ変わって宇宙飛行士になりたいという岡野先生の夢で締めくくるの素晴らしい。すごい宇宙愛が伝わってきます。この頃はまだソ連あったよねえ……
P116 BGM ラヴェルより2曲「水の戯れ」と「夜のガスパール」
辻井伸行《ラヴェル / 水の戯れ》Ravel / Jeux d'eau
Nobuyuki Tsujii 辻井伸行 - Ravel Scarbo ラヴェル スカルボ
P124 ウィルバーの愛犬はオーヴィル。ライト兄弟より。
P125 シュワイザーのアグキャットですね。岡野先生は飛行機マニアだ。
P131 ウィルは12になる。冒頭のパウラと同い年なんですよね(*'ω'*)
P140 ちょっと大人になった沢田碧ちゃん登場。憧れの作家に会えた気持ち、わかります(*'ω'*)