瞳の中の王国 第1話 (1991年 ララ11月号)
周囲とのズレを感じて日々生きる女の子、倉本深青。
自分の2月29日という誕生日がその一因なのかもしれない、そんなことを思いながら。
ある日水族館へ足を向けたところ、そこでイルカと戯れる男の子に出会う。
私が最も好きな岡野史佳先生の長編「瞳の中の王国」です。
この作品は私が鹿児島の高校を途中で辞めざるをえなくなり、
滋賀県の県立高校に入学した年に始まりました。
鹿児島で大好きだった金海堂じゃない、大津の西武百貨店で単行本を買ったのを良く覚えています。もう金海堂でマンガ買うことはできないんだって実感して泣きました、本屋で。
当時私はちょうど映画のグランブルーが好きで、クジラやイルカ関連の書籍などを読み漁ったり、水族館に通ったり、ネイチャーカンパニーでイルカの声のCDを買って部屋真っ暗にして聴いてたり、そんな感じでしたので、大好きな岡野史佳先生がイルカをテーマにした作品を始めたというのがほんと運命かと思いました。
編入学して友人もおらず、学校からも足が遠のきゲームセンターで遊ぶ毎日。そんな中この作品は私の孤独の大きな支えになっていて、人付き合いはほんと苦手だったんだけど、勇気を出して話しかけてみよう、なんて原動力にもなったのでした。そしてまさにこの当時、親友となる人間と出会います。
奇しくも2008年2月29日、その親友が亡くなりました。
2月29日という特別な日は、大好きな倉本深青ちゃんの誕生日であり、親友の命日でもあるのです。
以下メモ (ページ番号は単行本のもの)
P15 1/4スペース 岡野先生、ショートにする
そしてシビラとローラアシュレイが好き。
P18 バス停は東高校前
P22 イルカの名前はドリーです。
P28 BGM
P35 カメの名前は玉三郎、そして一矢のクラスは1年2組
P37 深青とちかちゃんのクラスは1年5組