永遠の8月 (1991年7月 ハッピートーク第3巻 描きおろし)
巻末の描きおろし作品です。
永遠に大人になりたくないという少年たちが夏休み中に神かくしにあってしまうお話。
設定は「トーマの心臓」っぽいかな。
少年のままでいて欲しいっていうのはある意味少女漫画の永遠のテーマですよねー
ここで私が思い出したのは萩岩睦美先生の魔法の砂糖菓子です。
主人公がいなくなっちゃう、ってパターン。でもきっと幸せな世界に行ったんだろうなあと。ラストシーンが残された者の視点で描かれる。
残されたベッドって寂しいですよね。消えた人が生きてた、生活してたってことを感じさせる家具だからかな。
輪君が病院から失踪したとことか
みすとかすみ先生の「宝島」で、亡くなった松山くんが部屋に遺したベッドを思い出します。
さみしい作品なんだけど、悲しくはない、美しいですよね。