岡野史佳を読む

人生に多大な影響を与えた岡野作品のことを綴ります

太陽の下でまってる 第6話 (1993年 ララ8月号)

太陽の下でまってる 2 (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon 暴力はよろしくないが、由高が敦士を殴ってくれて、ほんとスッとするよね。里紗をずっと守ってやるんだ!がんばれ!って当時純粋な高校生だったわたくしは思ったのだった…… そして1/4コ…

太陽の下でまってる 第5話 (1993年 ララ7月号)

太陽の下でまってる 2 (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon 里紗のあけすけな態度と行動に振り回される皆さん(とくにそよぎさん)、そして突如あらわれた昔の男(吉永敦士)。不穏と激動の回なのですが、羽島父が癒しです。 里紗と由高が、それぞれ…

太陽の下でまってる 第4話 (1993年 ララ6月号)

太陽の下でまってる 2 (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon わるり大人の天城さんにそそのかされ、里紗とともにデビューすることになってしまった由高、まあ幸運の女神には前髪しかありませんので、ここで話に乗っておいて間違いはないでしょう。…

太陽の下でまってる 第3話 (1993年 ララ5月号)

太陽の下でまってる 2 (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon 羽島父が大活躍をはじめる、大事な回です。 ビデオコンクールをきっかけに、由高と里紗をめぐる環境は大きく変わり始めるのですが、二人はお互いを好きだなあと確認し合っているような…

ルナルナ・サーカス (1992年 増刊ララファンタジースペシャル号)

太陽の下でまってる 1 (花とゆめコミックス) 作者:岡野史佳 白泉社 Amazon 巻末に載録されているファンタジー小編です。 みそっかすの少年ミルンがサーカスに行って空飛ぶ男の子のジョジョと出会い、勇気づけられる話。夢を描くことが現実を生きていく力にも…

太陽の下でまってる 第2話 (1993年 ララ2月号)

太陽の下でまってる 1 (花とゆめコミックス) 作者:岡野史佳 白泉社 Amazon さて、撮影のながれで交際を始めて、里紗に振り回される由高ですが、撮影をすすめるにしたがってその魅力のとりこになっていきます。気まぐれな猫のような女の子が下校時に門の前で…

太陽の下でまってる 第1話 (1993年 ララ1月号)

太陽の下でまってる 1 (花とゆめコミックス) 作者:岡野史佳 白泉社 Amazon ビデオ少年由高と、はちゃめちゃな女の子里紗の青春ムービーストーリー開幕です。 フルーツ果汁100% 7 (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon そうそう、これ、予習が必要…

瞳の中の王国 第12話 (1992年 ララ10月号)

瞳のなかの王国 3 (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon そしてエピローグ…… 生命は廻る、やはり水族館は宇宙でしたね。 飼育されている動物たちを取り巻く環境も、 展望が開けるような感じで、 ドリーとアミーの子供も、 より自然に近いところで…

瞳の中の王国 第11話 (1992年 ララ9月号)

瞳のなかの王国 3 (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon 校内の公衆電話から深青の家電にかけるちかちゃん、時代を感じさせますね……しかし一矢の元へ行くのに小林さんが背中押してくれてるのは大きいんだけど、家まで来てくれるのはやっぱり距離の…

瞳の中の王国 第10話 (1992年 ララ8月号)

瞳のなかの王国 3 (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon 水族館や動物園もそうなんですが、たとえば個人でも生きものを飼うってどういうことなのか考えさせられますよね。まあ、つきつめると人間もなにか飼育下にあるようなもんかもしれん。いろん…

瞳の中の王国 第9話 (1992年 ララ7月号)

瞳のなかの王国 3 (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon ドリーの出奔、そして喪失感に打ちひしがれる一矢。 なにもできないもどかしさが深青を支配するんですが、 お父さんがかける言葉がすばらしすぎますね。 愛情の深さを感じられて、こういう…

LITTLE LITTLE SONGS (描きおろし)

瞳のなかの王国 (2) (花とゆめCOMICS (1124)) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon 2+2+4ページのポエムな短編です。 キャラや設定のまったく違う3篇で、出会い・別離・再会というようなテーマでしょうか。ファンタジー要素はないです。 1.サマータイム・シャワー …

瞳の中の王国 第8話 (1992年 ララ6月号)

瞳のなかの王国 (2) (花とゆめCOMICS (1124)) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon ドリーが去ってしまう、 一矢の世界はどうなってしまうのか、 それがいろんな人たちを不安にさせる。 愛されてますよね、一矢って。 私が印象的なのは深青ちゃんが自分のことを 小…

瞳の中の王国 第7話 (1992年 ララ5月号)

瞳のなかの王国 (2) (花とゆめCOMICS (1124)) 作者:岡野 史佳 白泉社 Amazon ドリーを海に放す計画のはじまり。 あれなんですよね、 少年の純粋な激情と大人の冷静な常識とのせめぎあい。 そして、一矢は狡猾な大人に手玉にとられるわけです。 それをそうと…

瞳の中の王国 第6話 (1992年 ララ4月号)

瞳のなかの王国 (2) (花とゆめCOMICS (1124)) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 雪乃さんにしても深青ちゃんにしても、女を感じる回ですね。 もう、雪乃さんの「サイノスの助手席が」っていうセリフがなんとも岡野史佳先生らしくないというか、そんなこと言う…

瞳の中の王国 第5話 (1992年 ララ3月号)

瞳のなかの王国 (2) (花とゆめCOMICS (1124)) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 一矢が接触を試みるものの、孤独を再認識する深青。 この回、見守る立場としての小林さんの存在感がぐっと上がるんですよね。 圭梧さんとか雪乃さんよりずっと大人。 そして一矢…

瞳の中の王国 第4話 (1992年 ララ2月号)

瞳のなかの王国 (1) (花とゆめCOMICS (1091)) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 自己と他者、世界の違いに悩む。 近づいたかと思えば、離れていることに気づき…… そういや20年ほど水草水槽やりたいなーと思って 実現しないままなんですが (長期出張とかたまに…

瞳の中の王国 第3話 (1992年 ララ1月号)

瞳のなかの王国 (1) (花とゆめCOMICS (1091)) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 深青ちゃんが、一矢のいる世界に向かって踏み込んでいく…… 雪乃さんっていう敵わなさそうな相手に果敢に立ち向かうんですから、 すごいことですよね。 恋する乙女強し。 水槽の中…

瞳の中の王国 第2話 (1991年 ララ12月号)

瞳のなかの王国 (1) (花とゆめCOMICS (1091)) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 さて、どう考えても第1話で一矢に一目ぼれしてしまっている深青なんですが、この2話でのダメ押しみたいな一矢の笑顔ですよ……ほんと天然ジゴロというか(゜-゜) というより一矢もど…

瞳の中の王国 第1話 (1991年 ララ11月号)

瞳のなかの王国 (1) (花とゆめCOMICS (1091)) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 周囲とのズレを感じて日々生きる女の子、倉本深青。 自分の2月29日という誕生日がその一因なのかもしれない、そんなことを思いながら。 ある日水族館へ足を向けたところ、そこで…

永遠の8月 (1991年7月 ハッピートーク第3巻 描きおろし)

ハッピー・トーク (3) (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 巻末の描きおろし作品です。 永遠に大人になりたくないという少年たちが夏休み中に神かくしにあってしまうお話。 設定は「トーマの心臓」っぽいかな。 少年のままでいて欲しいっていう…

ハッピー・トーク 最終話 Dreams come true 夢はかなうもの (1991年 ララ6月号)

ハッピー・トーク (3) (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 決戦の舞台、水晶宮へ向かうデイジーと子供たち、そして物語はクライマックスへ。 このお話、息をつく間もないくらい派手なアクションの連続で(岡野作品にしては、なんですが)楽しいで…

ハッピー・トーク 第8話 夜間飛行 (1991年 ララ5月号)

ハッピー・トーク (3) (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 あれです、サンテグジュペリ好きだからむりやり付けたようなタイトルがしないでもない「夜間飛行」。まあ、ベッドで飛びますけどね~ そういうわけで、最終回へ向かってまとめにかかる…

ハッピー・トーク 第7話 ひみつの屋根うら (1991年 ララ4月号)

ハッピー・トーク (3) (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 みんなが協力してグレンを探しに行く回、 というかピートがしゃべる回です。 いやあ、女の子だったってのはわかりませんでしたね。 グランディス一味がやはり悪党にはなり切れないやつ…

ハッピー・トーク 第6話 チェストの迷路② (1991年 ララ3月号)

ハッピー・トーク (3) (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 デイジーの代わりに拐われてしまうグレン。 良いですよね、少女に守られる青年男子という構図は。 端々にデイジーの強さを感じる回。 「…わたし魔法使いよ ツキがないなら自分でツキを…

胸ポケットに天球儀 (1991年 描きおろし)

ハッピー・トーク (2) (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 ページが余ったので16ページも描き下ろしてしまわれたというショートショート3本です。私、岡野史佳作品って短編に岡野哲学というか世界観が詰まってると思うんですよね。もちろん長編…

ハッピー・トーク 第6話 チェストの迷路① (1991年 ララ2月号)

ハッピー・トーク (2) (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 マリイを追う先でヴィクトリアさんに出くわしてしまうデイジー。すんでのところでチェストを通って逃げ出すものの、グレンのリボンを奪われてしまう。そしてふたたびチェストとリボン…

ハッピー・トーク 第5話 マリイのゆくえ (1991年 ララ1月号)

ハッピー・トーク (2) (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 贋金事件に迫るグレン、チェストの秘密を明かすデイジー、マリイを追う先でヴィクトリアさんが現れ…… 冒頭での下町でたくましく、明るく生きる子供たち。良いですよね、こういう愛に溢…

ハッピー・トーク 第4話 黒猫、倫敦を走る③ (1990年 ララ12月号)

ハッピー・トーク (2) (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 酒場でダム&ディーと手品対決するデイジー。 すわ誘拐されちゃうのか?という回です。 このお話、デイジーの直情的な行動や激しい気性という強さが見えるんですよね。 うさぎたくさん…

ハッピー・トーク 第4話 黒猫、倫敦を走る② (1990年 ララ11月号)

ハッピー・トーク (2) (花とゆめCOMICS) 作者:岡野 史佳 メディア: 新書 まあ、デイジーとグレンといちゃいちゃしてるのがかわいらしくてたいへんよろしい。 まあ、贋金事件を追って、チェストの行方を捜して、チェストを通じて往来が出来るようになり、それ…